公道走行実証実験
 私たちの研究室は、2015年2月に国内の大学では初の試みとなる一般道での自律型自動運転自動車の走行試験を行い、2018年度末までの4年間で約14,000kmの公道走行実績を有しています。走行試験は珠洲市、金沢市や網走市を中心に行っています。

珠洲市

 珠洲市では、交通量の少ない環境での自動走行を行い、自動運転の基礎的な部分の試験を行っています。また、公共交通機関の不足する高齢過疎地域において、自動運転自動車を地域交通の一部として活用し、地域振興を効率的に図る技術開発を行うことを目的としています。この取組みを通して得た研究成果から、2016年には堀場雅夫賞を受賞しました。
(自動運転実証実験開始セレモニーに関する記事はこちら)

金沢市

 金沢市内での走行試験では、より交通量が多い、車線数の多い道路を含む片道約20qのルートを走行しています。そのほかにも全長1kmを超えるトンネルや、幹線道路への合流などのシーンも存在し、自動運転の様々な課題に取り組んでいます。

網走市

 網走市内では主に雪道での自動運転を目的とした走行実験を行っています。ミリ波レーダを用いることで、道路が雪で覆われている場合でも安定した車両位置の推定を行い、一般道での自動運転を可能としました。この研究成果は、学会(2018 IEEE Intelligent Vehicles Symposium)での表彰やメディアの取材も受けています。